社交不安障害・特定の恐怖症

社交不安障害

  • 人前でスピーチ、演奏、食事、署名など何かする
  • 会食やパーティーに参加する
  • 職場で電話をとる
  • 見知らぬ人と会話する

など特定の社会的状況に対して強い不安や恐怖、緊張を抱く状態で、赤面、動悸、振戦、下痢、発汗、ときにパニック発作などの症状を伴います。多大な苦痛を感じながら耐えたり、次第にそのような状況を避けたりします。他者の期待に沿えないこと、他者の気分を害すること、恥をかくこと、拒絶されたように感じること、などを恐れます。「対人恐怖症」「あがり症」などは社交不安障害の症状の一つです。不安や恐怖、緊張を和らげるつもりでアルコールなどの依存物質に回避してしまうことも多く、また二次的にうつ状態、うつ病を患うことも少なくありません。

特定の恐怖症

  • 動物に対する恐怖(動物恐怖)
  • 高いところに対する恐怖(高所恐怖)
  • 狭いところに対する恐怖(閉所恐怖)
  • 雷雨に対する恐怖
  • 血液・注射・けがに対する恐怖

など特定の状況、環境、対象に対して強い不安や恐怖を抱きます。普段の生活をしている分にはこれらの特定の対象に関わらずにいられることも多いので、あまり問題にならず、治療の必要性が生じないことも少なくありません。

治療

薬物療法と精神療法を組み合わせて行います。薬物療法としては抗うつ薬(SSRIなど)や抗不安薬を組み合わせて、精神療法としては認知行動療法、森田療法などを取り入れて行われます。パニック障害や広場恐怖症に準じますが、「症状を我慢する」のではなく「できるだけ症状を緩和したうえで、回避することなく、目的を果たす、といった成功体験を重ねる」「苦手としていた状況に慣れる」ことが重要です。社交不安障害や特定の恐怖症の場合、一般的に不安の強度が強い状況、環境、対象ほど、それらにさらされる頻度が少ない傾向があり、「成功体験を重ねる」「慣れる」という観点から言うとジレンマを感じざるをえないこともありますが、地道な治療、トレーニングにより、格段に日常生活、社会生活を送りやすくなるので、焦らず、あきらめず、気長に向き合うことが大切です。森田療法の項もご参照ください。

 

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